バニランド 
今年はGWが10連休といつもより長かったので、久々に春に帰省しました。いつもは夏が多かったので、この季節に秋田にいるのは何年ぶりかな？
両親の日々の生活のお手伝いも兼ねて、近くのスーパーに車で買い物に行ったのですが、なにせ筋金入りの方向音痴で、スーパーを出たとたん、道をまちがえた！
助手席に乗っていた父もびっくり！家に帰るはずが、なぜか大潟村に行くことになっちゃいました。
大潟村はどこにある？
そもそも、大潟村は、昔から秋田県にあった地名ではありません。詳しいことは大潟村のHPを覧ください。大潟村は昭和30年代に当時日本でびわ湖に次ぐ2番めに大きな湖であった八郎湖を干拓してできた新しい村だったんです。湖の水深が浅かったからできたことですが、そういうわけで現在も海抜はマイナスです。大潟村の中には「日本一低い山」として頂上が海抜0メートルの「大潟富士」なるものもあります。
大潟村ってどんなところ？
そして、一度でも大潟村を訪れたことがある人がいたら、北海道以外でこんなだだっ広い平野が日本にあるのか？と思うような平坦な土地が延々と続くのに驚くかもしれません。
私が生まれたときにはすでに干拓されていたので、大潟村を通るたびに、「ここは昔、湖の底だったんだ。」という思いに浸っていました。小さい頃の大潟村の風景は、真っ直ぐな道路とその脇には砂地と子どもの背丈くらいの杉の木（だったかな？）、そして下を見ると大量のシジミ貝の殻。それが湖の名残だと子ども心に感じたのですが、
今は、もうそんな感傷に浸ることもないくらい、イメージが変わりました！
ふつうに道路を車で走っていても、田んぼも農地も見えないので、どこで農作物を作っているのか分かりません。とにかく広いので、道路が真っ直ぐなのでフツーにぼーっと運転しているとスピードメーターを見てびっくりするかもしれませんっていうくらい速度オーバーをしていても気が付かないことも。いけないいけない。法定速度は守りましょう。
そして大潟村の中には、北緯40度 東経140度の緯度と経度が交わる地点があるんです！
日本でただ一つの交わり 経緯度交会
北緯40度、東経140度のラインが交わる点。
10度単位で交差しているのは日本でここ一カ所で、交会地点には記念塔が建てられています。まさに地球の広がりが実感できる場所です。
大潟村内にはこのほか数カ所に、経緯度線を示す表示塔が建てられています。
ちなみに、北緯40度ライン上には、北京、ナポリ、マドリード、ニューヨーク、などが、東経140度ライン上にはハバロフスク、ニューギニア島、キングストン、などがあります。
どんな花が咲くの
しかも、近年は、シジミ貝の貝殻がいっぱいだった地面に菜の花やひまわりをたくさん植えて、杉の木以外にも桜を植えて、春の始めから夏の終わりまで花で埋め尽くされたドライブロードとして県内でも知られるようになりました。
秋田県で有名なお花見スポットといえば、まず挙げられるのは角館の枝垂れ桜や、檜木内川堤の桜並木でしょう。角館は県南ですが、中央では秋田市の千秋公園でしょうけれど、それよりもうちょっと北寄りで、最近話題なのが、大潟村の菜の花ロード。
実は、私は大潟村を突っ切って男鹿半島まで4年ほど通勤していたことがあるので、大潟村周辺にはちょっと詳しいんです。当時から春になると菜の花が咲き乱れていて、桜もぼちぼちと植えられていたので、お天気の良い春の通勤途中は、青い空と桜色、そして菜の花の黄色がそれはそれはきれいで、毎年ここを通るのがとても楽しみでした。
菜の花ロードのお花見で注意すること
最近では秋田県内でも桜の季節になるとニュースにもなる菜の花ロード。ひょんなことから菜の花ロードに迷い込んだのですが、ちょうど満開の桜を見ることができて、心に残りました。ただし、気をつけてもらいたいことは、ゆっくり桜を楽しむことはできないかも、ということです。
スピードの出しすぎに注意！
道路のわきにたくさんの桜が植えられていて、とてもきれいなのですが車を止めて見る場所は限られています。道路脇に車を停車するととても危険なので、指定された場所に停車するようにしましょう。全長11キロメートルにも及ぶ桜並木は圧巻なのですが、カーブも少ないので景色に見とれていると、思わぬ事故に巻き込まれることも。実際、今回もついさっき正面衝突したと思われる2台の車を見かけました。
トイレもありません
また、よくあるお花見スポットではないので（農業地の道路わきなんで）、屋台が並んでいるわけでもなく（ないわけではない）、トイレもありません。ドライブしながら楽しむ、という感じの場所なので、安全運転でぜひ一度訪れてみてください。
桜の見頃はいつ？
見頃は、例年4月20日ころからGWが始まる前くらいかな？と思います。
今年は、道を間違えて思いがけないお花見ができました。晴れていなかったのが残念でしたが、来年もこの時期に帰省して親孝行がてら行ってみようかな。
夏の大潟村は「ひまわりロード」。どこまでも続くひまわりの花々、圧巻です。